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【海外就職】フィリピンで働くことのメリットとデメリットとは

2019年10月27日 By: Reon


時代はグローバル。外国で働きたい、キャリアアップのために英語圏の職務経験を得たいなど、海外で働くことを考えている方は多いと思います。

海外で働くことを考えたとき、最も多いのが「英語を話す国で働いて語学を身につける」という考え方です。その場合、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどの英語圏かつ先進国で働くことが好ましいですが、そのような国で就労ビザを取得することは特別なスキルやネイティブに通用する語学力が無い限りはとても難しいことです。

そこで次に目をつけるのが、英語が公用語にされていて、就職口が見つかりやすいフィリピンをはじめとしたアジアの新興国・発展途上国です。フィリピンは国民のほとんどが英語を話します。国際的な調査でも英語レベルは世界トップクラスとなっていて、表記はもちろん、ほとんどのところで英語でコミュニケーションを取ることが出来る国です。

では、フィリピンで働けば他の英語圏と同じように英語のスキルが身についたり、キャリアステップに繋がるのでしょうか?

私はフィリピンの現地法人で約3年間働いています。今回はフィリピンで働くことのメリットとデメリットを私の経験も含めてご紹介したいと思います。

・語学力は伸びない

いきなり失望させることを言うようですが、語学習得が目的でフィリピンを選ぶことはあまり良くありません。フィリピンでは英語が共用語として使われていて、日本の平均レベルと比べると高いですが、実際に現地人同士は現地語(タガログ語やビサヤ語など)を使っています。

そのため、職場内以外の日常生活を送る上で英語を耳にする機会は案外少なくなります。また、コミュニケーションでは英語を使いますが、第2言語同士だと間違った文法や発音でも気にすることなく、意味が通じれば成立してしまうのです。

これはコミュニケーションが容易という良い部分もありますが、正しい英語が身につかないので、コミュニケーションを取ることが出来る一定のレベルに達すると、その後は自然に伸びることはありません。

事実、私もフィリピンに来て以来、英語力の伸びは実感していませんし、ネイテイブレベルで英語を話す日本人を見たことはありません。生活を送るうえで自然に英語力が伸びる環境は母国語が英語の国に行くのが一番です。

・ITを中心に時代から遅れる

フィリピンは発展途上国の中でもインフラ面で後進的な国です。特にネット環境は悪く、インターネットの平均スピードは13Mbほどと、近辺諸国と比べても低速です。そのため、最新のサービスを使うとネットの速度が追いつかなかったり、企業で使われているITやテクノロジーのレベルも低いというのが印象です。

・南国特有のペースに流される

フィリピン人は日本人に比べてのんびりしています。それが良くてフィリピンを選ぶ方も多いですが、スキルアップやキャリアステップを見据えた場合、これはマイナス要素となります。他のビジネスパーソンは自分より何倍も早いスピードで情報をキャッチして、毎日たくさんのタスクをこなしていることを認識して、自律しながら仕事に望む必要があります。

・賃金格差で勘違いをする

フィリピン人の平均所得は日本人と比べるとまだまだ少ないです。日本人がフィリピンで職に就く場合、日本に比べると給料はかなり低くなりますが、それでも日本語が話せるスキルだけで、最初から現地人の2〜3倍ほどの給料を貰えることが多いです。

また、物価も安いので庶民的な店だと2,000円もあれば同僚を数人連れて外食をご馳走することも出来ます。そのため、持ち上げられるこもありますし、少し裕福になったような感覚になります。

しかし、それは錯覚で給与は日本に比べて低いことを忘れてはいけません。その間に日本で働く同世代は収入も上がり、多くの税金を収め、企業・厚生年金といった将来の積立もしているのです。

・再就職で不利になることもある

実際にフィリピンに行ったことで楽な方に流れてしまい、日本の社会不適合者になる人も多くいることは現実です。そのため、日本企業では発展途上国でのビジネス経験は評価していないことが多いです。むしろ、「その期間は遊んでいた」と評価されることも良くあるようです。

・世界観を広げることが出来る

フィリピンだけではありませんが、海外に出ると世界観は確実に広がります。それはどちらかというと日本が閉鎖的な国だからという点もあると私は思っています。「日本の常識が世界のマジョリティではない」ということは海外に出るまで私も気づきませんでした。日本の良い面も悪い面も、海外に出ると中立的に見ることが出来るので、長い人生においてきっとプラス要素になることでしょう。

・組織マネージメントが難しい(やり甲斐がある)

フィリピンと日本は文化が違います。そのため、今まで日本で組織をまとめる立場であった方でも、フィリピン人をまとめるとなると話は別で困難の連続です。嫌われる勇気はもちろん、それを跳ね飛ばす実力。人を敬い、尊敬される人間力がなければ異国の人間に人は付いて行きません。フィリピンでの組織マネージメントの経験と功績は必ず今後の仕事において自信につながるはずです。

・生きたビジネススキルが身につく

あなたが日本で就職する場合、よっぽどのスキルが無い限り、最初はあなたの代わりなどいくらでもいるでしょう。しかし、フィリピンでは日本人は貴重な存在です。採用してもらった企業もあなたに期待を寄せることでしょう。そのため、早い段階で重要な業務を任せてもらえる場合もあります。そのチャンスは同時に大きな試練となりますが、それを乗り越えた時、他では学べない生きたビジネススキルが身についていることでしょう。

・ビジネスチャンスを見つけたり、掴める可能性がある

フィリピンは2014年には人口が1億人を突破し、その人口ボーナスのピークは2045年まで続くと予測されています。その一方でインフラ整備はまだまた不十分で、日本で当たり前に受けているサービスや商品もフィリピンでは浸透・流通していないことがあります。今は平均所得も低いフィリピンですが、今の調子で人口と共に経済発展が進み、個人所得が増えていけば将来的には非常に大きなマーケットになるでしょう。その観点で仕事や日常生活を送っているとビジネスチャンスはあちこちに落ちているはずです。

・四の五の言わず、単純に面白い

これは完全に私の感想になりますが、文化やキャラクターが違う場所で仕事をすることは驚きと新鮮の連続です。辞書にもネットにも載っていない解決策を自分自信で探すことは何より面白いことです。

◇まとめ

今回は実際に3年間フィリピンで勤めた私の私感も含めて話をしましたが、もちろんフィリピンでの職務経験をプラスに出来るか出来ないかはその人次第です。

私の意見となりますが、フィリピンでの職務経験がプラスになる人の特徴は下記かと思っています。
・明確な目標と期間を決めている
・自立と自律が出来ている
・多様な考え方が出来る

・とりあえず、海外で働いてみたい
・英語力を身に着けたい
・日本での転職で有利になるスキルがほしい
という方にはフィリピンはあまりおすすめ出来ません。

今回の記事が海外で働くことを考えている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた!

(REON)