セブ島情報

【プロ免許2020年最新情報】フィリピンの運転免許プロフェショナル免許への切り替え

2020年12月24日 By: SHIN


2020年度最新のフィリピンの運転免許でプロフェショナルへ免許の切り替えをご紹介

今回はフィリピンの運転免許をノンプロフェッショナルからプロフェッショナルライセンスに変更したのでその内容をご紹介します。

なお、日本の運転免許からの切り替えでのフィリピン運転免許新規取得方法は以下の記事にてご紹介していますので参考にしてください。(2018年度版です)

【2018年版】フィリピンで運転免許を取得しよう
https://www.excitecebu.com/get-a-driving-license/

上記リンク先にある以前取得したフィリピンの運転免許ですが、これはNON-PROFESSIONAL(ノンプロフェッショナル)という、営業用ではない自家用専用の運転免許となります。
つまり一般の自家用車両の運転のみが可能で、タクシーやバス、ジプニーやトライシクル、また配送のトラックなどの営業車両は運転できない免許となります。

フィリピンでは、通常、自家用車両の場合はフィリピン陸運局(LTO/ Land Transportation Office)から車両の運行が許可されます。

これが日本でいう車検(登録)のようなものです。
しかし、営業車の場合にはLTOの下部組織である、LTFRB (陸上交通許認可規制委員会/ Land Transportation Franchising and Regulatory Board)という、政府組織から許可と認可を受ける必要があります。

このLTFRBの許可を受けた車両を運転する場合、プロフェッショナルライセンスが必要となります。
これは、たとえその車両に乗客や商品を載せていなくても、プロフェッショナルライセンスが必要となりますので注意が必要です。
※参考までに、日本の場合、例えば大型バスで料金を徴収する乗客を乗せて運転する場合には、当然ながら【大型二種】という免許が必要となりますが、そのバスが回送など乗客を乗せない運行の場合には【大型】免許(一種)で運転することができます。
フィリピンの場合には、賃金が発生するドライバー、つまり運転手として雇われた場合には車両に乗客が乗っているか否かに関わらず、プロフェッショナル免許が必要となります。

LTFRBから許可を受けている車両を運転する場合、並びに賃金を受け取って運転する(自家用車・社用車等問わず)場合には、プロフェッショナルドライバーライセンスが必要となります。
そのため賃金を受け取って荷物を運ぶトラックを運転する場合もプロフェッショナルライセンスが必要です。
※日本では乗客を乗せない限り二種免許は必要ありません。
※注)日本の交通規則は概略です。

ここがフィリピンと日本の違いです。

そして今回の経緯とはというと、私が勤務している会社の車両は、LTOの下部組織であるLTFRBから許認可を受けた車両があります。つまり、営業車ということです。

そのため、それらの車両を運転する場合(たとえ私一人の場合でも)には、プロフェッショナルライセンスが必要ということで、今回ノンプロライセンスから、プロフェッショナルライセンスへと切り替えをしました。

以下よりプロ免許への切り替えの流れを説明します。

プロフェッショナルライセンス

今回の申請で事前に問い合わせて必要と言われた書類は以下の通りです。

  • 既存のフィリピンの運転免許証
  • ACRカード(外国人登録証)
  • 有効なビザ(1年以上の期間のもの)
  • パスポート
  • NBIクリアランス、又はポリスクリアランス

です。

この中で私が取得しないといけないのは、NBIクリアランス、又はポリスクリアランスのみ、その他はすでに保有しています。
※NBIクリアランスとは、NBI(フィリピン国家調査局/ National Bureau of Investigation)が発行する身元証明・無犯罪証明証です。同じくポリスクリアランスは、PNP(フィリピン国家警察 / Philippine National Police)発行の身元証明・無犯罪証明証です。
※ノンプロからプロへの切り替えには、ノンプロ取得から6カ月以上の免許期間が必要。

NBIでの無犯罪証明

Inside of NBI

まずは楽勝と思ったNBIクリアランスですが、思いのほか取得に時間が掛かりました。

なぜなら現在マニラは目下GCQという検疫期間中。
そのためNBIクリアランスの取得は事前にオンライン申請にて申し込みました。
料金のオンライン支払いは、銀行からオンライン振込、GCashでのオンライン払い込み、クレジットカードでのオンライン支払い。
ところが、これらのオンライン支払いは全て不可。なぜかはわかりませんが。
一応、私はフィリピンの銀行で複数口座を持っていますし、GCashも登録済みで他の支払いでは使っていますし、クレジットカードもフィリピンの銀行2行から発行された4枚のクレジットカードを持っていますが、全て使えませんでした。
仕方がないので、最後の手段でセブンイレブンに行ってセブンの払込機を使っての払い込みですが、これだけが成功しました。
しかし、セブンイレブンに出向いている時点ですでにオンラインではありません。。

  • NBIクリアランスオンライン申請(コンビニ払い) 170ペソ(約370円)

とりあえず、ここまでは順調。
しかし、その申請時にNBIへ行くためのアポイントメントが指定されるんですが、それがなんと1ヶ月後。ここで時間が掛かったのです。
まあ、検疫期間中でNBIでの入場人数制限があり、又NBIも100%の稼働をしていないらしいので仕方ないですが。。。

そして1ヶ月後、指定日にNBIへ行きます。
もちろん完全防疫スタイルのフェイスマスクとフェイスシールドと携帯用アルコール消毒液持参で。

NBIオフィスの場所はリーサル公園の南側。
パサイ市からは15分程度で到着します。

しかし行ってみれば、また同じ内容の申請書を書かされます。
いや、私はすでにオンラインで全ての項目を記入済みで、それを説明しても無駄。「これは規則だから」の一点張り。
オンライン申請という名目の来場日時の順番取りだけに全ての個人情報項目を記入する必要があったのでしょうか。。
まずはここでフィリピンを感じながらも、次に進みます。

Biometrics area

申請書の全ての再記入と提出を済ませたら、次は生体認証です。
2階へ移って待たされること15分、電子機器での全指の指紋採取(登録)と顔写真の撮影です。
ここは特に問題ありません。

その次は「名前を呼ぶから3階へ行って待ってろ」とのことで、3階へ移動。何をされるのかと思えば、今度はインクによる全指の指紋採取。。

は?さっき電子指紋の採取しましたけど?

説明しても、これもまた「規則だから」と説明もなくそれだけ。
もうこれが最後だからと諭されながら指紋採取。

そして、確かにこれが最後だったようですが、ようやくNBIクリアランスを発行されるのかと思いきや「リリースは来週ね」って。

へ?なんで1週間も必要なの?
1ヶ月も前から申請内容の全記入を終わらせてるのに、さらに1週間?なんで?
と、ここでもフィリピンを感じながらも、仕方ないので待つことに。

そして1週間後、指定日に再度NBIへ行き、無事にNBIクリアランスを発行されました。
この時は待つことなくすぐに発行され、NBI滞在時間は5分ほどでした。

そして、いよいよLTOへ

フィリピンの陸運局(LTO/ Land Transportation Office)

Facade of LTO in QC

やって来ましたLTO。
今現在のメトロマニラはGCQという新型コロナ対策のための検疫措置発令中のため、LTOの支局ではなく、LTOのメインオフィスへ行きました。
※通常だと、各地域にLTOオフィスがあり、そこで申請や免許の発行ができます。

LTOの本部はケソン市にあります。
ケソンメモリアルサークル(Quezon Memorial Circle)の南西2kmほどのところです。

私の住んでいるパサイ市からはEDSA大通りを通っていきますが、検疫期間中だというのに渋滞していました。もうロックダウン中とは思えない渋滞。。

LTOでの申請

Medical clinic near LTO main

まずは診断書(Medical Certificate)の提出。
事前に医療機関で医療検診を受けている場合には、それを申請時に提出します。
医療検診を受けていない場合には、LTOの周辺に必ずある医療機関で診察を受けます。
※視力検査や身体検査をします。

  • Medical Certificate 取得費用450ペソ(約970円)

このMedical Certificateと、事前に確認していた必要書類とともにLTO窓口で申請をします。

そして申請は問題なく済みました。
というより、40日も費やして取得したNBIクリアランスは不要でした。
ただ、これは制度が変わったばかりなので、LTOの担当者が理解していないだけの可能性も無きにしも非ずですので、今後プロ免許を取得される方は念のためNBIクリアランスかポリスクリアランスを取得しておいた方が無難かもしれません。

なお今回の申請内容は以下の通り。

  • セダンとバンのプロ免許へ切り替え
  • 住所変更

です。
※住所変更の申請には、新住所地への居住を証明する公的書類が必要です。代用は電気や水道の請求書などで、私は検疫期間用にバランガイから発行されたQuarantine Pass(居住証明)を使いました。

そして、今回の申請はプロフェッショナルへの変更のため、学科試験と実技試験があります。

学科試験

Road signs

申請して、まずは学科試験料の支払い

  • 学科試験代 100ペソ(約220円)
One of Road sign

学科試験は、基本的に試験室に並べられたパソコンを使っての選択式の問題。言語は、英語かタガログ語を選べます。
私は、さすがに全てがタガログ語での試験には自信がないので英語を選択。
いや、私の場合英語でも自信がありませんが汗

問題の内容は、三択か四択。問題により違います。
そして、私の申請はセダンとバンの2種類のプロ免許となるので、範囲も2種類となります。
試験では2種類の範囲から合わせて100問出題されます。
80問以上正解で合格です。

One of Road sign

試験の内容は、なかなか難しく、通常の交通規則に加え、タクシーやジプニーなどの規則や規範、そして簡単な車の構造などについての試験となります。
正直、これ事前に勉強しないとなかなか難しそうです。
特にタクシーやジプニーの規則なんて知りません笑

そこで、私はLTOが無料で提供しているオンラインでの練習問題をやりました。(https://portal.lto.gov.ph/ 右上のE-LEARNING内の Theoretical examから目的の車両カテゴリーを選んで練習問題ができます)

日本での運転免許の学科試験を普通にクリアできる人なら、練習問題でしっかり予習すれば大丈夫だと思います。肌感ですが、問題の6〜7割は国際ルールだと思います。
実際、私は前夜に練習問題を数時間やりましたが、それでなんとか合格できました。

Written test result

しかし、問題は全て英語かタガログ語になりますので、しかも多少の引っ掛け問題や他国言語のニュアンスの違いなんかも含まれるので、私のように言語に自身のない人にとってはハードルが高く感じるかもしれません。

実技試験

Practical test venue

試験代の支払い

  • 実技試験代 250ペソ(約540円)

試験代の支払い後には名前を呼ばれて試験開始です。
ここでは申請内容の大きい方の車両で試験が実施されるようです。

私はセダンとバンの免許申請ですが、トヨタのイノーバ(INNOVA) 8人乗り車両での試験です。
一応、9人乗り以上の車両のプロ免許の申請なので、それを確認すると「バンなど9人乗り以上の車両が無いのよ。だからイノーバで我慢して」って試験官。

いや、私は別に良いですよ。
どんな車両でも運転出来ますし。
ちなみに私は日本の運転免許では、大型二種、大型特殊一種、けん引一種も持ってます。
もちろん、全て実際の運転もできます。

いや、それはそうと、大型バスの免許申請やトレーラーの免許申請の時の実技試験どうしてんの?
・・・またもやフィリピンを感じます。

試験会場は、普段駐車場に使ってそうな狭いところ。

そして試験開始前に試験ルートを説明されます。
イノーバが車庫に入っている状態から出発して、200メートルほどの外周を一周、途中坂道を登って、同じ場所に車庫入れ。たったこれだけ。
一時停止も信号機も坂道発進もなし笑

試験官から言われた注意点は「右側通行を守って、タイヤを縁石に当てないで」たったこれだけ。
ちなみに縁石に当てたら修理代を請求するよって言ってました。

試験が始まって、3分後。

はい、終了。

途中終了ではありません。
完走です。合格です。

外周廻って車庫入れ。
たったこれだけなので、普通に運転できる人なら3分で終わってしまいます。

フィリピンの炎天下の下、試験で車両に乗り込んだ際に試験官から「暑いからエアコンつけて」って言われて、エアコン最大にしたけど、ちっとも温度が下がらないまま試験が終わりました。高温の車内なのに汗もかかない短時間で終わりました。

まあ、今でも地方のLTOに行けば試験用の車両なんて無いはずで、いや以前は実技試験すらまともにやってなかったので、免許があっても運転できない人や、極端に運転の下手な人が多いフィリピンですから、少なくとも「車を動かせる」、「車庫入れができる」これだけでも街中の交通規範が格段に良くなるはずで、渋滞緩和にも影響するはずです。たぶん。
ちなみに、今は新規の運転免許取得には自動車教習所に行くことが必須になっていますが、以前はそんなものはなく、当日の実技試験もないまま免許取得が可能でした。

参考までに、セダン用の実技試験に使われるのはトヨタのウィーゴ(Wigo)という1000ccクラスの小型の車両でした。

はい、これで全ての試験が終了です。
あとは免許の発行を待つだけ。

ただ外国人への免許の発行は、以前は即日発行だったのですが、現在は郵送のみになりました。
まあ、数時間も掛かる即日発行を待たなくて良いので、どちらかと言うと楽になりました。

そして、早速翌日には無事に新運転免許が届きました。


本物の運転免許が届くまでは、運転免許とその申請内容が記載された領収書のコピーが渡されます。
そのコピーが仮の運転免許証となりますので、コピーを所持していれば運転可能です。

今回の費用まとめ

  • NBIクリアランスオンライン申請(コンビニ払い) 170ペソ(約370円)
  • Medical Certificate取得費用 450ペソ(約970円)
  • LTO 学科試験代 100ペソ(約220円)
  • LTO 実技試験代 250ペソ(約540円)
  • LTO 免許発行手数料 425ペソ(約920円)
  • LTO 免許証郵送料 90ペソ(約190円)

合計1,485ペソ(約3,210円)
でした。

なお、内容変更のため有効期間は前免許と同じになります。

 

さあ、いかがでしょうか。
おそらくフィリピンの運転免許でプロライセンスが必要な方は、それほど多くないと思いますが、いざ取得となると、手順や必要書類の情報すら入手するのが難しいフィリピン。
必要な方の参考にして頂ければ幸いです。

 

(SHIN)